類語ペディア玉手箱とは

内容の充実した「百科事典的類語辞典」、あるいはウィングの広い「類語百科事典」という意味を込め、本辞典のタイトルを『類語ペディア玉手箱』とした。

プロフェッショナルにも満足のいく類語辞典、使いごたえのある、少々やんちゃな類語辞典という意も含んでいる。さらに言えば本辞典では、従来的「類語」「類義語」「同意語」といった定義からはみだした”類語”があちこちに取り上げられている。狭い意味での類語をいくつか並べても、コクのある類語辞典とはならず、使いでのある辞典にはならないと考えるからである。

かといって各方面から機械利用により類語らしきものをかき集め、水増しの語句を並べ立てたわけではない。語や語句、あるいは短文には、それぞれ多様な含意が随伴しており、既存の見方、常套的解釈だけでない理解が成り立つ。別の視点、立場に立ってその掘り起こしに注力するなら、時に文字通り、目からウロコの意味・類語的解釈が見出されることとなる。そうした姿勢にもとづき本辞典はまとめられている。ここに示される類語の分類・提示の一覧は、ユーザー各位に満足のいく探索結果をもたらすものと考える。

 『類語ペディア玉手箱』は、ユーザーの連想喚起の装置としても機能する。ここでは従来の固定的イメージを超えた理解・解釈による類語がそこここで目に留められるのを待っている。ユーザーはひらめくものに誘われそこに目をとめる、その瞬間に新しい思考の手がかり、未知の表現のスプリングボードをつかむことになる。

見出し語に連なる類語を一覧することで、国語辞典に見る語彙説明、定義とはまた違ったニュアンスの意味、側面に触れることができる。そこで作動する感覚は意味ある連想を喚起するテコとも、創造的地平を開く触媒ともなるであろう。

類語の配列、並べる順序にも、目配りを怠らなかった。自由連想を振りかざし、いたずらに言葉を投げ込んでもユーザーの意識の流れを混乱させるだけと考えたからである。

PAGE TOP