概観・ボリューム・使い方
新版『類語ペディア玉手箱』は、見出し語5万語以上、サブ見出し語6万語句以上、総語句数ノベ93万語句以上を擁する超弩級辞典。ここでは類語、言い換えのことば、慣用句、常套句、ことわざなどのほかに、言葉にまつわる知の情報、雑学知識、参考的表現、新発想のヒントなどが多く搭載されている。それゆえに類語辞典の枠にはまり切らない辞典、『類語ペディア玉手箱』となっている。
本辞典で取り上げられている類語・類語句・類語表現は広範、多岐にわたっている。硬派・軟派の書き言葉、社会階層を問わない話し言葉、古今東西の成句・格言・ことわざ、神話・歴史・言い伝えに由来する語句、和歌・俳句・詩作品などの断片、落書・風刺句・狂句・はやり歌などの事例、さらにオノマトペ・感嘆詞・造語・新語・難読語・難意語・若者語・流行語・外来語・卑罵語、などなどなど。文筆家、翻訳者、通訳、編集者、新聞記者、ジャーナリスト、TVプロデューサー、コピーライター、ウェブライターなどの強い味方となろう。
通常の類語辞典ではあまり扱われない「言葉遊び」「豆知識」「雑学」「語呂合わせ」「洒落(しゃれ)表現」「啖呵売事例」などにも意を用い、日本文化の一面である軽み・繊細さなどが十分視野に入るように、また本辞典を拾い読みしても楽しめるように、工夫をほどこした。
使い方としては、検索窓に検索したい語句(ひらがな、カタカナ、漢字まじり、いずれでもよい)を入れ、検索ボタンを押す。その語句と一致する言葉がある場合、見出し語、サブ見出し語のいずれかに検索結果が現れる。その欄をたどっていけば多彩な類語表現、言い換え、関連する言葉を目にすることとなる。漢字検索が出来ない場合、ひらがな検索に変えるとヒットする場合がある。
記号( )「 」” ”などの意味――類語句前後の( )は該当語句の理解・使い方を容易にするもので、語句の理解・使用を補助する役割を担っている。「 」は長めの慣用表現、俳句、和歌、ことわざ、また会話体・発話言語などを示している。” ”については、比喩的表現・変則的類語、あるいは通例の場合と語の見方がやや異なるための注意喚起、を意味している。これらの記号によって、語句の意味理解、ニュアンス理解がいっそう容易になると考えた。
類語群中の語の下に点線が置かれている言葉がある。その語をクリックすることで、該当する見出し語、あるいはサブ見出し語に飛ぶことが出来る。本辞典には多種多様な93万語が搭載されている。事典を利用することで、あるいは気ままな辞典内サーフィンをすることで、思わぬ記憶が呼び覚まされ、言語概念世界が刺激されることとなろう。そこで思考を深めるヒント、新しい発想が得られ、さらなる脳内創造活動がなされることとなる。