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しぬ【死ぬ】

類語・縁語

客観的・理性的言い方としての死ぬ
死亡/死去/死没/逝去(せいきょ)/早世/夭折(ようせつ)/夭逝(ようせい)/若死に/長逝/急逝/急死/死す/物故する/没する/逝(ゆ)く/(78歳の)生涯を終える/一生を終える/(~の)生を終える/(波乱の)生涯を閉じる/寿命が尽きる/(心臓の)鼓動が止まる/(肉体が)滅びる/(~歳の)幕を閉じる/人生の幕を下ろす/享年(~歳)/没年月日/亡(兄)/(~が)亡くなる/卒する/(親が子に)先立たれる/「(~の)訃(ふ)をきく」/(細菌が)死滅する
目前で・身近に死ぬ
絶息/絶命/落命/(命が)果てる/息が絶える/息絶える/息をひきとる/息が止まる/こと切れる/(心臓の)鼓動がとまる/目をつぶる/目をとじる/瞑目(めいもく)する/死の床を迎える/(徐々に)冷たくなる/“骸”(むくろ)になる/「ご臨終です」/眠るような最後/永眠する/長逝する/(父の最期を)見取る/“見送る”/「(~の家で)“不幸”(があった)」/「(やっと)くたばりやがった」/「(これでヤツも)おだぶつだ」
彼岸・天国などを視野に入れた言い方としての死ぬ
往生(おうじょう)/成仏(じょうぶつ)/あの世いき/極楽往生/遷化(せんげ)/入寂(にゅうじゃく)/寂滅(じゃくめつ)/入滅(にゅうめつ)/他界する/無に帰る/土に帰る/“人の命”を終える/(70歳を)一期として~/(この)世を去る/あの世に旅立つ/冥土へ旅立つ/鬼籍(きせき)に入る/泉下(せんか)の人となる/白玉楼(はくぎょくろう)中の人となる/帰天する/昇天する/(神に)召される/冥土へ行く(身)/幽明境(さかい)を異にする/冥府への旅/“お迎え”(を待つ)/(同級生が)欠けて(いく)/この世を去る
原因・理由などを示した言い方としての死ぬ
自然死/老衰死/衰弱死/病死/病没/水死/溺死(できし)/凍死/餓死/飢え死に/狂死/焼死/薬物死/毒物死/中毒死/窒息死/轢死(れきし)/事故死/転落死/滑落死/突然死/変死/怪死/不審死/謎の死(を遂げる)/孤独死/非業の死/暗殺される/“消される”/客死(かくし)/刑死/窮死(きゅうし)/憤死(ふんし)/悶死(もんし)する/斃死(へいし)/骨を野にさらす/行き倒れ/野たれ死に/狂い死に/焼け死ぬ/おぼれ死ぬ/凍え死ぬ/不慮の死/“奇禍”(きか)に遭う/(~で)命を落とす/命を失う/(~に)命を奪われる/(~に)命を取られる/(光秀に)討たれる/(~の)犠牲になる/(内戦のジャングルに)消える/(酒が)命を縮める/雪崩に巻き込まれる/「(~が彼の)死期を早めた」
使命・職務などとの関係で死ぬ
殉教/殉死/殉職/過労死/戦死/戦没(者名簿)/戦病死/敗死/自決/玉砕/散華(さんげ)/“美しく”死ぬ/(潔く)“散る”/花と散る/(ついに)力尽きる/壮烈な最期/(~の合戦で)討ち死にする/(戦場で)命を取られる/(最愛の息子を)奪われる/(西南の役で)殺される/「(国のために)命を捨てる(覚悟)」/「犬死に(するな!)」
皇族・国家指導者などが死ぬ
崩(ほう)ずる/崩御(ほうぎょ)する/(~が)“お隠れ”になる/みまかる/(巨星)墜(お)つ/“巨木”が倒れる/“永逝”(えいせい)する/(大僧正が)入滅(にゅうめつ)する/(大勢の支持者に)見送られる/(~の)没(後)
他者・自分の意志などにより死ぬ
獄死/刑死/死刑を執行される/非業(ひごう)の死をとげる/(断頭台の)露と消える/変わり果てた(姿で戻る)/しめ殺される/割腹死/切腹/自殺/自害/自死/縊死(いし)/心中/情死/横死(おうし)/憤死(ふんし)/輪禍(りんか)に遭う/「先立つ(不孝をお許し下さい)」
文学的・比喩的言い方としての死ぬ
(若い)命を散らす/不帰の客となる/帰らぬ人となる/(生を)全(まっと)うする/天命を全うする/天寿を全うする/大往生を遂げる/人生の幕を閉じる/人生の舞台を降りる/(短い人生を)駆け抜ける/(23歳の)命が散る/(花と)散る/(命の炎が)燃え尽きる/命の灯が消える/短い生涯を閉じる/棺のふたが覆われる/(~が次々に)“隠れる”/姿を隠す/(志なかばで)斃(たお)れる/“力尽きる”/(山で)遭難する/(海の)藻くずと消える/(肉体が)朽ち果てる/朽ちる/(肉体が)滅びる/土に帰る/“石”に帰る/(すべてが)終わる/(2人の兄弟が)“欠ける”/(異国の地で)果てる/死出(しで)の旅に出る/死門に入る/逆縁による~/“無言”の(帰宅)/(~に)眠る/(永遠の)眠りにつく/(~に)骨をうずめる/「先立つ(不幸をお許し下さい)」/「(貴重な)人を失う」/コロッといく/ポックリいく/変わり果てた姿になる/断頭台のツユと消える/「(ここから落ちれば)一巻の終わりだ」/「虹の橋に向かって行ってしまう」/「(愛犬が)虹の橋を渡って行きました」/(永遠に)姿を隠す
死ぬか生きるか
「生きる(か死ぬか)」の項参照
死ぬほど
「死ぬほど」の項参照
人・命ある存在などが死んでいる
冷たくなっている/(ピクリとも)動かない/(全く)反応しない/(もはや)息はない/変わり果てる/無残な姿になる/死後硬直が始まる/(地下で)骨をきしませる/「死んでる」/死体で見つかる/もの言わぬ(帰還)/無言の(帰国)/枯れ木/枯れ葉/(魚が)白い腹を見せる
視線・精神などが死んでいる
うつろな(視線)/(目に)力がない/ドロンとした(目)/生ける屍(しかばね)/“抜けがら”/“腑抜け”/(極度に)疲れる/(心身ともに)ぼろぼろ/燃え尽きた(教師)/バーンアウトする/(すべてに)無感覚/“無感動”/“無内容”の(小説)/血の通わない/“ひからびた”(文章)
比喩・会話表現などとしての死んでいる
(風邪で)寝ている/寝込んでいる/動けない/苦しんでいる/“うなって”いる/まともな状態ではない/「(朝から)死んでるよ」/「くたばってるよ」/(パソコンが)止まる/働かない/動かない/“固まる”/(機械が)機能しない/“息”をしない/「ウンともスンとも反応しない」/(地下で)骨をきしませる

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