類語玉手箱とは

【辞典のアウトライン】

言葉の世界は時に広大な宇宙にもたとえられます。この辞典に類語として掲載されていない語句はまだまだたくさんあります。それでも、現在の紙誌・テレビ・ネットに飛び交う書き言葉や話し言葉、ニュース用語、ビジネス用語、流行語、外来語、現代若者語、さらには源氏物語・和歌・俳句・小説に登場する古典的言い回し、各種名言・ことわざなどまで、幅広く取り上げています。類語玉手箱で一覧される言葉・類語表現の多くは、古今東西のどこかで使われ、表わされたものですが、そうした広大な言語ワールドの中で一つ一つの言葉に目をとめ、意義素を吟味し、選択分類をおこない、思考と発見を重ね、その結果を精緻にまとめ、集大成としたのがこの類語玉手箱です。安易な電子機械任せはありません。

【類語玉手箱とユーザー】

ワードファインダーとしての類語玉手箱は文章作成、意味理解のツールとしてさまざまな場面で利用されます。翻訳や通訳など外国語を日本文にする分野に限らず、オーソドックスで的確な記述を求められるジャーナリスト、ウェブライター、TVプロデューサー、ディレクター、その他の文章クリエーター、また新しい知見を論文にまとめなければならない各方面の研究者や専門職の方々、日本文化の研究に寄与される海外の日本語堪能者、語彙の少なさ、連想の貧しさが悩みという学生諸君、はたまた斬新な表現・発想についてさらなる高みをめざすコピーライターやエッセイスト、ノベリスト、いずれの方々にも類語玉手箱のどこかのページが手を差し伸べてくれると思います。

【利用メリット】

語玉手箱は文章作成・創作の助けとなるだけでなく、国語辞典とは違った角度から見出し語の意味をとらえるのにも有用です。類語玉手箱の見出し語は国語辞典の場合同様、たいてい意義素ごとに区分され、類語が一覧表示されています。ここでは名詞、動詞、形容詞、副詞などといった見出し語の品詞にとらわれず、意義素に焦点をあてた上で類語・慣用句・格言・成句・ことわざ・歴史に残る詩の一部などが表示されています。ですからこれら具体的類語句を一覧すれば、「何となく」ではない見出し語の意味や使い方をくっきりと理解することが出来ることになります。

【制作者から】

類語玉手箱は、映像翻訳(「理由なき反抗」など翻訳)、書籍翻訳(「世紀の相場師ジェシー・リバモア」など翻訳)、ビジネス翻訳(多数)など、長年翻訳業務に携わってきたベテラン翻訳者による68万語収載の日本語類語辞典、ワードファインダーです。日本文の作成、特に翻訳作業に類語辞典は杖とも柱ともなるツールですが、こうした分野で日々精励されている方々、さらには日本語学習に取り組んでおられる世界の若者たちのお役に立てばとこの辞典を作り上げました。