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ぼんやり

類語・縁語

光景・視界などがぼんやり
不明瞭/紗幕(しゃまく)を通したように/雨にけぶって/おぼろに/おぼろげに/(輪郭が)はっきりしない/かすんで(見える)/おぼろげながら/ぼうっと/ぼけて(見える)/うっすらと(見える)/“花明かり”(の春宵)/(視界が)曇る/(涙で)ぼやける/判別できない/ほのかに(香る)/ほの暗い/ほの明るい(片隅)/幽暗の/薄明りの(中)/おぐらい/“薄墨”の(世界)/鈍い(光)/トワイライト(ゾーン)/薄ぼけた/ピンぼけの(写真)/ほの白く/影法師のように/亡霊のように(立ち尽くす)
意識・感覚などがぼんやり
もうろうと/不確かな/確かでない/半覚醒的な/意識レベルの低下/(頭が)ボーッとする/(注意力が)散漫/放心(状態)/(~を)見るともなしに(見る)/漠たる(印象)/うっすらと(覚えている)/かすかに(感じる)/(感覚が)鈍る/かすむ/薄れていく/(意識が)濁る/気が遠くなる/混濁した頭/「夢かうつつか」/おぼろげながら~
驚き・ショックなどでぼんやり
うっとりと/恍惚と/夢見心地で/茫然と/あっけに取られる/思わず取りはずした顔/すきだらけの顔(を見せる)/ポカンとして/呆(ほう)ける/うつける/気が抜ける/放心状態/うつろな目で/ぼんやりした(顔)/焦点の定まらない(目)/表情のない(視線)/“悄然”とする/“虚脱”(状態)/バカになったように/魂が抜けたように/“正体”もなく(日々を送る)
思考力・理解力などがぼんやり
不注意/“うかつ”/注意力が散漫/集中力が不足/意欲に欠ける/漫然と(進める)/(辺りに)注意を払わない/とりとめもなく(考える)/見るともなしに(見る)/(思考が)バラバラ/頭が留守になる/考えない/なんとなく(生きる)/気が抜ける/気を取られる/うっかりする/ゆるみ(がある)/たるみ(がある)/“安閑”(あんかん)(とする)/「行き届きませんで」
態度・様相などがぼんやり
(~の注意など)うわの空/心ここにあらず/(気持ちが)宙を浮く/(~を)夢想して/極楽トンボの/のんびり/まったり(過ごす)/ぼうっと/ボケーッと/ボサッと/“ボーゼン”と(日を送る)/“無為”に(過ごす)/“酔生夢死”(すいせいむし)/うっそりと(座る)/つくねんと/ぽつんと/何するともなく/所在なく/所在なげに/安閑(あんかん)とする/「ぼやぼや(するな!)」/(~を)聞くともなしに(聞いている)/(~を)見るともなく(見る)/(~に)視線をさまよわせる/バカになったように/放心したように~
意味・真相などがぼんやり
あやふや/あいまい/はっきりしない/漠然と(語る)/(言語明瞭意味)不明/(あまりに)“抽象的”/つかみどころがない/要領を得ない/(ほとんど)分からない/(本質が)見えない/茫乎(ぼうこ)として(はっきりしない)/漠とした(不安)/空漠とした(思い)/模糊(もこ)とした(反発)/(~に)うすうす(気づく)/(~の向こうに~が)“すけて”見える
能力的に・人などを指してぼんやり
間抜け/のろま/ばか/とんま/あほう/うつけ/ぼんくら(頭)/(頭が)“足りない”/薄ぼんやり/(お脳が)弱い/(頭の回転が)にぶい/鈍感な/とろい/間の抜けた/気がきかない/察しが悪い/昼あんどんの/存在感のない/カゲが薄い/「ドジなやつ」/「(この)唐変木(とうへんぼく)!」/「アンポンタン!」/「あきめくらが!」/「(お前の眼は)ふし穴か!」/「(ホントに)バカなんだから‥‥」

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