ふところ【懐】
類語・縁語
- 着物・自然などの懐
- 内懐/懐中(時計)/もの入れ/ポケット/“隠し”/山懐(やまふところ)/(山々に囲まれた)“奥地”/(草深い)“山郷”(やまさと)
- 人の感情・考えなどとしての懐
- (~の)胸中(に飛び込む)/“内ふところ”(に入り込む)/(~の)信頼(をつかむ)/(~の)気持ち/本音の部分/奥底/(~の)急所(を握る)/(獅子)身中(の虫)
- 金のありかとしての懐
- (現金の)持ち合わせ/所持金/ふところ具合/金回り/“手許”(不如意)/“台所”(が苦しい)/財布の中(が寂しい)/台所事情(が厳しい)
- 懐があたたかい
- 懐具合が良い/懐があったかい/(財布に)金が詰まっている/金がある/金に困らない/懐(具合)が豊か/金回りが良い/(最近)羽振りがよい/(~で)潤う/(資金が)“潤沢”/(金銭的に)余裕がある/(気持ちも)ホカホカ
- 懐がさびしい
- 「(懐が)寂しい」の項参照/懐具合が思わしくない/懐が寒い/懐具合がままならない/“手持ち”が)少ない/十分でない/(金が)ない/足りない/不足している/“資金”が乏しい/金に見放される/“しける”/「(実は)手もと不如意でな‥‥」/「(このところ)金欠なんだ」/「金に縁のうすい(身)」/「わびしいもんさ」
- (社会などの)懐が深い
- “復元力”のある/柔構造の/吸収力のある/寛容度の高い/“やわらかい”(社会)/二重底三重底の/広がりのある/包含の原理をもつ/伸びやかな/躍動感のある/生命感のある/自由闊達な(校風)/“おおらか”な(会社)/奥行きのある/自省力のある/底が深い/“底力”がある/(多様性を許容する)“溜め”(が備わる)/底深さ/懐の深さ/“ソフトパワー”による(統治)
- (学問領域などの)懐が深い
- 奥深い/奥行きが深い/奥が深い/“底”が深い/底が知れない/宇宙のような/深遠な/高遠な/(意義ある)“世界”が広い/深く広い/底が深い/(世界が)何重底にもなっている/“重層的”(構造)
- (人間などの)懐が深い
- 器が大きい/太っ腹な/包容力のある/度量のある/奥行きのある/(心の)豊かな/柔軟な/おおらかな/寛大な/寛容な(人柄)/清濁併せのむ(政治家)/“大”政治家/“大人”(たいじん)/複眼思考のできる/バランス感覚が備わる/“平衡感覚”に優れる/(たくさんの)“引き出し”(をもつミュージシャン)/(精神が)“しなやか”/開放的な/オープンな/“肝っ玉”(母さん)
- 懐手をする
- 「懐手(ふところで)」の項参照
- 懐に入る
- (~の)胸中に入り込む/(~の)“信認”を得る/(~から)信頼される/(~の)気持ちをつかむ/(うまく~の)心をつかむ/(~の)内懐に入る/(~の心を)つかんで放さない/(観客を)引きつける/“つかみ”に長ける/「(ヤツは老人)“キラー”(だからね)」
(c) Copyright 2016-2023 Naoshi Fujimoto. All rights reserved.